こけしは轆轤(ろくろ)で木を挽いてつくる人形です。
木で出来た人形の「こけし」には様々な種類の形体がありますが、
その中でも「伝統こけし」と呼ばれるこけしは
東北6県の山間部や温泉地から発展し、いまに続いています。
伝統こけしの産地は東北6県の中でもさらに12の系統に分類され
系統ごとの特色や型や技術が師匠から弟子へ継承されてきました。
こけしを作る人は「こけし工人(こうじん)」と呼ばれています。
こけしに使う木の準備から、こけしを挽くのに使う刃物作り、
轆轤で木を挽いてこけしの形を作り、描彩をして
出来上がったこけしを販売する。
そんなお仕事です。
伝統こけしは東北の風土が生み育んできたようですが
なんで東北に特化したものなのか
どうしてそのこけしにこんなにも心を捕らえられてしまうのか
なんだか不思議で、でも普遍的で、
なぜだかワクワクとする、なかなか面白い世界です。
伝統こけしの産地12系統
■津軽系(青森県)
■南部系(岩手県)
■木地山系(秋田県)
■肘折系(山形県)
■山形系(山形県)
■蔵王高湯系(山形県)
■鳴子系(宮城県)
■作並系(宮城県)
■遠刈田系(宮城県)
■弥治郎系(宮城県)
■土湯系(福島県)
■中丿沢系(福島県)
もし伝統こけしにちょっと興味をひかれたら
楽しみ方の入り口もいろいろ。
旅行、温泉、おまつり、イベント、書籍など
ぜひアクセスしてみてください。